学びの会:感想

第54回「学びの会」:感想2020年06月28日) 

◆スコープ論とシーケンス論の話で、今後の課題が見えたように感じました。理論ではスムーズにつながっているため、今後は本日のような実践で丁寧にみとっていく必要があると感じました。

◆体育の大切さ、コロナ禍だからこそ、体育の果たす役割の大きさを改めて感じました。距離感を保ちながら運動の特性を楽しめるように実践できるように学校経営をしていきたいと思いました。発表された先生方の実践は今後の教材研究、年間計画を見直すうえで大変参考になりました。

◆前回から ちょうど1ヶ月。体育の時間をきっかけに 子どもたちの姿が変わってきたことを実感していたところでした。その中で、先生方とお話したり提案から考える中で、自分の実践を振り返るだけでなく 「実践を意味付ける」ことをしていこうと思いました。今回の学びの会で得たことを明日、さっそく職員室で話ていこうと思います。

◆人の発達から体育を考える、体育から日ごろの子どもたちを考える、とても重要な視点だと感じます。提案された運動の意義を考えながら課題を組み立てていくことの大切さを感じました。「模倣」ができる=相手に合わせる力の基盤、今回の提案は系統性が示されすっきりして分かりやすく魅力的でした!

◆うまれてきた0歳から大人になるまでに、幼稚園保育園ではどのような目標をもって実践していくのか、また、小学校段階では勤勉性をつけるためにどうしていくべきなのかを考えて取り組んでいます。今回、子どもの発達段階と体育の関係性がよく理解できましたし、わが校で十分に考えていなかったことでした。明日から、コロナ対策もしつつ、子どもたちと繋がりながら、子どもたち同士をつなげるために他者を感じ取れる実践をしていきたいと感じました。

◆その運動と4つの運動(リズム運動・追従運動・対人運動・集団運動)がどのように結びついているのかを、整理していただき今後の参考にしていきたいと思いました。4つの運動がそれぞれ分断されているのではなく、繋がっているという話を聞き、自分の目の前にいる子どもたちが今どこにいるのかをしっかりと見取っていきたいと思いました。

◆本校では、聴き合う関係を重視し推進してもらっていますが、中学年の児童の多くがまだまだ他者を大切に聴き合うことができない現状がみられ、担任も困っています。本日いただいたご提案をさっそく職員に伝えます。非言語の聴き合う関係による実践が必ずや日常における言語の聴き合う関係づくりにつながると確信しました。

◆ポストコロナについては、ぼんやりとはあった。しかし、今日の学びから、要は「前に進む」「先を読む」ことは、原点回帰であるのだと思った。私見ながら、この授業は子供と教員が「楽しいか」「遊びがあるか」だと勝手に再認識した。とかく教員は「ねばならない」が強く支配されていると思い込み、原点から対極、離れていっていると思っている。そのようなことから考えると、教員の教材研究のエネルギー源は「同僚性」だろう。「ねばならない」からの脱却「かくありたい」で今後も実践を続けたい。

◆本質ではないですが、「伝わるように話す」「対象を誰に設定して話す」。今国語科の説明文で子どもに求めていることですが、難しかったです。自分も子どもとともに学び直しです。最後の「理論なき実践は暴挙」をどう伝えていくか、実践でしか見てもらえない現場でどう実現するのかが私の今の課題です。

◆最初に提案された4つの身体運動の分類を見て、自分の行っている実践は何の運動を行っているのか考え直すきっかけになりました。また、実践事例やその後のグループ討議で、自分の授業をリデザインするための視点を与えていただきました。さっそくこれからの授業に生かしていきたいと思います。

◆今日の先生方の提案を聞かせていただき、体育での実践が教室のコミュニケーションにつながっていくことを改めて感じることができました。実践するだけで終わらず、明確な意図をもう一度見直して今後取り組みたいと思います。

◆このような状況下だからこそできる実践の提案をしていただきました。主体性・身体性という視点は、この状況がおさまったとしても、外してはならない視点だと感じます。提案していただいた実践をもとに、これからの授業に生かしていきたいと思います。

◆子供同士距離のある中での体育、その状況でも子供たちの主体性・身体性を育てていく運動ができると気づけました。体育でしたことが教室での子ども同士の関係に結びついていく、体育の授業の大事さを改めて感じました。4つの運動の視点を持ってまずはリズム運動から実践をしていこうと思います。

◆これまでも大切にされてきた体育における「聴き合い」としての学びが「主体性・身体性」というフレームからとらえ直すことで、私自身すっきりした部分がありました。どの先生方もエピソードを載せていただいていたので、「主体性」や「身体性」の育成を子どもが学ぶ姿として具体的にイメージすることができました。体育を頑張ろうと思いました。
◆今回の4つの運動の提案は、コロナ禍における体育としてだけでなく、今後の子どもたちの体育学びや、体育における聴き合い、教室での聴き合いなど、様々な視点に援用されていくきっかけになると思いました。個人的には、他者に応答すること、相手に応じることで主体性を育成していくこと、「主体性」の意味とともに再度学びたいと思いました。

◆今回の学びの会を通して、子どもの姿をどう見るかについて自分の中で学びがありました。学校再開後、約一か月が経つ中で、子どもたちの関係性に変化が出てきたように感じています。グループからの報告にもあったように「もめる」という関係性です。遠く離れていた距離や関係性であったところから、主体性と身体性を形成しつつある段階なのだと見たいです。背景は、もちろんこのことだけではないと思いますが、一つの窓として子どもの姿を見ていきたいです。ここから学び合う子どもの姿にさらに近づけていくことが、今後の課題と感じています。

◆メインの話とずれるかもしれませんが、まず主体性と身体性の育成をしないといけないのは教師側ですね。そのプロセスが教室や学校の子どもの学びにもつながることが本日に至るまでで改めて実感できました。「自他を区別しつつ自他を重ねる、自他を重ねつつ自他を区別する。」「模倣による二重化」(浜田、2002)。当たり前のことかもしれませんが、他者を意識し、他者から自己を鑑みれる職員集団にしていきたいです。

◆自分の意見を言いたい!という子たちが多い中、共感の育成など体育の授業を通して育まれるものが多いと改めて思った。提案されたものを単にネタとして実践するのではなく、一度立ち止まって実践していこうと思う。今日のたくさんの学びを生かしていきたいと思った。 

 

第53回「学びの会」:感想2020年05月24日) 

◆とても有意義な時間となりました。

◆体育授業の導入(ランニング・キャッチボール)から、グループ討議で話題になったゲーム(特に接触プレー時)では接触にならないように位置どるなど高度な活動まで、自身の中でやってみようと思うことが多くありました。岡野先生の最後のスライド、Zoomなどをどう解釈するのか、とても大切だと思い、大変興味深く見させていただきました。

◆あらためて協同的に学ぶことの重要さを感じました。いかなるときもどうやって学び合うかということを柱に授業を考えていきたいです。また、授業の入りの大切さもあらためて感じました。全員が学びに向かう導入、そしてそれがジャンプの課題につながるような内容をもっているということを大切にして毎時間の授業を考えたいです。

◆Zoomでのグループ討議など教室での活動ができることがわかりました。ただ距離をとりながら学校の学びを保障することや授業の在り方を考える機会となりました。コロナの感染対策をしながら、学校も授業も新しい生活様式での実践を積んでいきたいと思います。

◆このタイミング(6/1~からの登校、準備期間)にこのセッションは大変有意義でありがたかった。道標となったし、背中を押してもらえた。又、冒頭の「今までの実践をあきらめることなく、工夫すべき」は頭の中ではわかっていたが、具体的であったので、勇気がわきました。さらに「居方」が私の中ではポイントとなった。表情を読み取る眼を柔らかく鍛えたいものだ。又、よろしくです。

◆現在の状況において実際の学校現場の想像があまりできない中でこそ考えられる協同的な学びを改めて考えることができました。

◆非言語的コミュニケーションの大切さを改めて実感しました。それは、言語的コミュニケーションが劣るということを意味しているのではなく、むしろ、言語の本質を深く理解することになりました。人が言語を使うためには、必ず経験が必要になります。その経験とはつまり、身体全体で現象を知覚することであり、非言語的知覚であると思います。このように、非言語的認知が根底にあるからこそ、言語が人と人とのコミュニケーションで大きな役割を果たすのだと思いました。

◆私自身が一番「引きこもっていた」ように感じました。参加してようやく目が覚めた…かなと。月曜日からいよいよ全員登校がはじまります。子どもたちの関係を 再びつなぐのは体育の授業が有効だと感じました。制約があるからこそ、大事にしなくてはいけないことが見えてくると思います。今日学んだことを さっそく月曜日から実践を積み重ねようと思います。

◆来週は2日間分散登校、6月1日から全員登校なので、模索しておりました。グループの中で、机を三角形にしてぼそぼそという提案があり、これならできそうというヒントをいただきました。対象を真ん中に置くこともできそうです。岡野先生のお話、若林先生の実践、加納先生のお話、大変参考になり、一筋の光が見えました。

◆みなさんとお話しでき、同じような考え、悩みをお持ちと分かりました。来週からの全校一斉登校、リスクを回避しながらも子どもたちの教育に当たっていきたいと思います。元に戻ることを前提としていた私でしたので、戻らない事からスタートして教育に当たりたいと思います。すべての子どもに対して、学ぶことの楽しさを味わわせられる様頑張りたいと思いました。

◆対象を介したつながり、改めて日々の授業の中で、どのようにそのつながりをつくるのかを見直したいと思います。そのために、今まで何気なくされてきたことの意味を見直すところからはじめたいと思います。

◆変わらないこと、この状況下だからこそ見えてきた本質など、もやもやしていたことが少しスッキリとなりました。教育委員会からはっきりとペアやグループ学習は当分控えますと保護者に通達があり、プレゼンにあったような実践がすぐにはできないかもしれません。しかし、対象物を通して協同的な学びができるのではないかと、明るい気持ちにさせていただきました。そして、大学生の引きこもりのお話、今全ての子ども、そして大人に当てはまると感じました。人間らしく、身体を通して元気になること。これが一番大事なのだと思いました。

◆3名の先生方のお話や、グループトークからたくさん学ばせていただきました。岡野先生が文部科学省のマニュアルの中から大事な部分を教えてくださり、できそうにないと後ろ向きになっていた気持ちが、学び合いができそうだと思いました。低学年の担任をすることが、今まで多かったのですが、低学年のペアの学びと同じように、全体とペアを行き来する学びを大事にしたらいいというお話に、なるほどと思いました。「対象とつながる」ということが大事ということも、大事にしたいと思いました。体育ではないのですが、音楽でボディパーカッションをしてみようと言うことが、学校で出ています。加納先生のリズム運動のお話と通じるところがあるなと思いました。

◆明解な状況整理と提言、ありがとうございました。一歩進んで、全員登校するようになったときにどうするか、今日のようにこうして皆で考えられることに大きな可能性を感じ、勇気づけられました。

◆今の悩みは、物理的な相手との距離間以上に、心理的な相手との距離感をどのように育てていくかということです。まだ関係が作れていない中で、相手への思いやりや寄り添い、労りをどう形成していくか。そのためには、特に体育の授業や授業以外での教育活動の時間(掃除や給食など)が重要になってくると感じています。教師の非言語的なモデルや活動のシンプルさ、教師の教育哲学がこれまで以上に試される年になるのだと思います。まずは、月曜から子どもとともに実践していきたいと思います。

◆このような状況の中、これまでの授業で当たり前にできていたことができなくなり、見通しが持ちにくい中、たくさんの話を聞かせていただき、非常に有意義な時間となりました。状況が変わる中で、一貫して大切にしてかなければならないものは何か、お話を参考にしてもう一度考え、月曜日からの全員登校を迎えたいと思います。

◆低学年でのペアの使い方や3人グループでの机の形などとても参考になりました。来週から取り入れてみようと思います。

◆三点思いました。一点目は、特に低学年における触覚の確保の仕方です。今日の距離感などのお話を聞いていて、特に固有受容器や前庭の話だと思いました。言語のやりとりは聴覚、カードを交流するのは視覚です。そう思うと、触覚だけが抜けてしまいます。分散登校中に低学年を見に行きましたが、特に触覚が失われていることを感じました。どうするとよいかは、今後低学年の子どもたちを見ながら考えたいと思います。二点目は、普段の授業の始まりについてです。これまで、5分で課題を出すということは言われてきていましたが、新たに、教師が無言で課題を出し、子どもが課題に取り組むことができるようになれば、すごいことだなと思いました。もちろんそれありきの手法にしたくはありませんが・・・三点目は、来週に校内で新たな体育の運動例を学校の校内研で提示したいと思いました。

◆何気なくしている先生方の居方にどんな値打ちがあったのかをもう一度考え直すことができました。また、対象を真ん中に置いてのつなぎ方の一案をいただいたので、実践として試していきたいと思います。

◆グループ討論ではコロナウイルスで三密を避けなければいけない状況だからこそ、今何ができるのかを課題にするという逆転の発想はとてもためになりました。しかしその課題を継続する期間には限界があり、それまでにコロナが収束するとは限らないため、その先についてさらに考える必要があることを感じました。

◆ソーシャルディスタンスをとり、マスクで顔を覆い、声を出す事もためらわれるよう時であるからこそ、非言語の重要性を再確認することができました。オンライン学習が急速に進められていますが、学校で学ぶ意味を問い直すことが出来ました。

◆この状況下でいろいろなことが制限されている印象がありましたが、今日のお話を聞いて、できることがたくさんあることに気づくことができました。共有スペースを使って、子ども同士が対象を介してつながるということ、非言語でのかかわりを教師の居方として取り入れていくこと、を実践に取り入れていけるように考えていきたいと思いました。

◆教育実習が無くなってしまい、どのように実際の現場で指導していくかのイメージがなかなか持てずにいましたが、先生方からのお話を聞き、体育だけにとどまらない、各教科を通した方向性を知ることができました。そして、やはり子供たちの健康・体力維持にはこれまでの実践の成果が如実に現れてくるなと改めて認識しました。全く運動していない子と、休みの間も自分から進んで考え動けている子とを、教師がどのように繋いで双方が“気づく”ことができるかが大切になると感じました。

◆私が今日一番感じたことは、対象とのつながりを意識するということです。他者関係(ペア・グループ)のことばかりに意識が向いていたように思います。また、若林先生の提案の中で、こういう状況だからこそ、言語ではなく、非言語のやりとりに私たちが意識的になるという視点は目からうろこでした。

◆今日の提案していただいたことは、今まで当たり前すぎて見えていなかった視点を共有できたように思います。「非言語」について、「間合い」について興味深く聞かせていただきました。「非言語」については特別支援教育の中でもしばしば語れる重要な視点です。教育の原点に立ち戻る今はいい機会で、創造的な教育が試されますね!そう感じられた楽しい時間でした。

◆加納先生から提案のあった道具的F型陣形のお話、参考になりました。本校はICTのモデル校のため、幸いタブレットが豊富に準備されています。密を避けながら、対象を共有することで学び合いを成立させることができそうです。厳しい状況だからこそ、限られた条件の中で最高の質を求めて行きたいと思います。

◆現在も続く新型コロナウイルス感染症対応の状況下で、失われたものと見えてきたことを浮き彫りにしていただいたことで、自分が学校や授業で今後どういった“居方”をしていくべきなのかがよくわかりました。「この状況でもできるかな?」というジャンプ課題が私たちに与えられたという感想です。子どもたちの学びを保障していくために、今回の学びを学校現場等に、さまざまなかたちで還流していきます。

◆学校再開後の感染対策をしながらの教室での授業を考えていると、どうしても一斉授業に戻ってしまいそうだと思い、迷っていました。「全体による学び」と「少人数による学び」の往還など、具体的なご提案をしてくださり、改めて協同的な学びについて考えなおすことができました。

◆今回初めて学びの会に参加させていただきました。現場の先生方がどんな状況に今悩んでいるのかを知れました。そして改めて先生方はコロナの状況でも子どもたちの安全を第一に考えながらどう子どもたちに学ばせていくかを絶えず考えていることを知りました。具体的な提案も出され、教育実習にも実践できるような内容もあり、参加できてとても良かったです。全ての先生方に改めて応援を送りたいと思います。頑張ってください。

◆コロナ禍の中でも机を離した形で学び合いができることを知り頑張って今年取り組んでみたいと思いました。理論的なことも学べ、とてもためになりました。また参加したいです。連絡ください。

◆離れた距離でも全員が場に参加する授業作りの大切さとその方法を学ばせていただきました。月曜日にさっそく職員室で還流したいと思います。

◆文部科学省の通知にある協働学習をどのように行っていくのかの具体的な案が聞けてとても参考になりました。また、現職の教員と話している中でやはり、低学年への対応が難しく距離の確保・触覚の体験の確保の課題があると学びました。これから、どのように対応していくのか教育現場に目を向けていきたいです。

◆家庭学習の在り方を考えさせられました。授業やカリキュラムのことに対して重きを置いていましたが、家庭における子どもの健康・生活習慣・保護者と子どもの関係も視点にしながら、月曜日から教育していかなければと思いました。

◆3名の先生方のお話を元に、グループ討議を行ったところ、言語を用いていたところを、非言語に変換していくといった点で、すぐに体育が上がりました。また、別の方がおしゃっていた様に、この様な状況になったからこそ体育の意義や大切さが浮かんでくることには、正直なところ、不思議だなと思いました。だからこそ今子どもたちが求めているものと、環境や状況、場などを、しっかり考えなければいけないと感じました。毎日更新されている情報に敏感になり、もっと勉強していきます。

◆会に参加するまで、この状況は学校にとってピンチだと思っていました。しかし、対象を共有するとは球技では、一つのボールを共有すること、スペースを共有すること、味方や相手の位置を共有すること、これまで大切にしてきたことを今までよりも更に伝えられるチャンスだ、とグループ討議の中でお話しされている先生がみえました。私もこの状況を前向きにとらえ、明日から頑張ろうと思います。

◆グループチャットで各学校の現状をお聞きして、どこも困っていることは同じなんだなとわかり、少し安心しました。もう元には戻れないという話があり、元に戻れるのではと期待していた所があり、ショックでした。それとともに、これまで通りしていたらダメで、変えなければいけない所は変えていかないととわかりました。その中でもやり方次第でこれまでのように、ペアやグループで学び合うことができるんだ、とわかり安心しました。体育においても、個の運動になりがちですが、他者のリズムを合わせたり、物を共有して相手の動きに合わせるという活動ができるとわかり、よかったです。少し先が見えた会議でした。

◆大変貴重な情報交換の場になりました。最近の学校、社会は、「言語化」「見える化」などのキーワードに代表されるように、客観的でわかりやすいこと、あるいは「合理的」といった方向へ進んでいたように思います。オンライン授業、オンライン学習もその面を強調する声がよく聞かれます。もちろんそれは良い面もあると思うのですが、しかし、コロナ禍で人と人の物理的な関係性が遮断されたいま、上とは反対で、わかりにくい、証明のしようがないと言われていた「非言語的な関係性」に注目が集まっているのは、興味深い現象だと思っています。そんなことを考えていた折に、三先生方の情報提供・ご提案を伺って、私のなかにあったもやもやとしたものが、クリアになっていきました。どの教科でも、というわけにはいかないかもしれませんが、「言語中心」から「言語で捕捉」という考え方で行われる授業が、「新しい日常」の授業として提案されていくことに期待をしています。グループセッションでは、音楽の授業についても交流することができました。そこで、「ボディーパーカッション」が提案されていたところからも、多くの先生が「身体」に注目(というよりも心配?)しているのだなということを実感しています。私の立場としては、その中核が体育であってほしいと思うとともに最後の「体育にはオフラインの関係性を取り戻す使命がある」といったお考えのもとに、これからの体育を考えていければと思った次第でした。

◆提案を受けて、二つ感じたことがあります。一つ目は、私自身他者とのつながりの方に意識を向けすぎていたように思いました。そして、他者とのつながりをこれまで通りつくることができないので、一斉授業へという感じです。明日からもう一度、対象とのつながりの方を意識して授業したいと思いました。二つ目は、算数の実践から考えたことです。先週点対称の説明書づくりをテーマに授業をしました。私の学校では午前と午後に分かれて分散登校をしています。そこで、午前チームがつくった説明書の中から一つ選んで、午後チームに共有課題「友だちがかいた説明書を読んで点対称な図形をかけるかな」として出しました。ジャンプ課題は「友だちの説明書よりも分かりやすくかけるかな」です。午後チームが書いた説明書の中から一つ選んで、次の日の前半チームの共有課題として出すという流れです。加納先生のスライドにあった「タイムラグがあっても相手の意図や考えを理解することがてきる」というのは、反対チームがかいた説明書をもとに点対称な図形をかく時に子どもたちがしていたことなのかなと思いました。特に後半チームは、友だちがかいた説明書ということもあって、場への参加はいつもよりはよい感じがしました。

 

第51回「学びの会」:感想2019年12月27日) 

◆授業の際に自分が悩んでいることや指導について、協議を通して学ぶことができました。DVDからも若手ながら素晴らしい授業をされる先生の実践を学ぶことができ、自分への刺激となりました。

◆実際の授業ビデオを見ながら学んだことを交流できました。校外の先生の考えを聞いたり、授業を見たりすることができることも参考になりますが、何より校内の先生と先進的な授業について、今回のように参加して、後で授業について話せるのがとても良い機会となっております。

◆現場に出ると、方法(どうしたらよいのか)を求め、その場しのぎに過ごしてきましたが、まずは何を学ばなければならないのかということを、丁寧に整理しておくことが大切だと再確認しました。また、一つの授業に向けて取り組むだけでなく、終えた授業からたくさんの視点で見合い、話し合うことでたくさんのことを学べることが分かりました。

◆同じグループの先生が「難しいことを簡単に、簡単なことをより深く」とおっしゃっていた。このお言葉は授業をデザインする上で、大変考えさせられるお言葉であると感じた。ジャンプの課題はただ複雑にすれば良いのではなく、もどるところがあり、考えることがシンプルだからこそ、子どもたちは取り組み続けるのだと授業者の先生から学んだ。

◆自分の普段の授業と比べて、私の授業では無駄の多い時間がたくさんあるなと気づきました。めあてを書くことから始まり、みんなが分かっている問題を全体で確かめて、振り返りを書いて…今回の実践で分かっていることはサッとすませて、考え方から共有していき、みんなが困ったり、迷うところを中心に進めていくスタイルを見せていただいて、やってみようと思いました。

◆改めて授業デザインをきちんとしておくことの大切さを感じました(そのデザインがあってのペア、グループ、聴く、つなぐ、もどすという意味も含めて)。また、教師が被援助者としてのモデルになるということも心に残りました。分からないが言えない雰囲気を私自身がつくっているのではないかと考え、三学期実践していこうと思いました。

◆教師の居方として、子どもたちの抽象的な言葉を見逃さず具体的にしていくことを学びました。子どもたちとの授業の築き方として、答えを見つけるのではなく(だけでなく)、図形の見つけ方、注目の仕方を学べるような授業構成にしたいと思いました。

◆学びの本質はやはり教材を知ること、その単元でのおもしろさや独自性を学ぶことだと感じました。また、低学年の教育の根底に幼児教育、特別支援教育の考えがあると考えます。教えるのではなく、その子一人一人の学び方や学びを見とれるよう、私自身が学び続けていきたいです。

◆二つのことを学びました。一つはケアの大切さです。特に、授業前半での心配りや目配り、ペアのタイミング、モデリングなどを通した一人残らず参加させようとする姿勢です。二つは、考え方・学び方を探求している後半の姿勢です。本質に即したその単元・題材ならではの見方・考え方を子どもたちが自然と行えているデザインの凄さです。

◆二つのことを改めて学びました。一つは「分からないから始める」大切さです。「分からない」を子どもから出すのを待つのではなく、教師が「分からない」ということ、授業づくりの基礎となるところだと改めて感じました。二つ目は、低学年だからこその授業展開です。前半部分の教師のケアリングは参考になるところがたくさんありました。基盤となる低学年だからこそ、丁寧に授業を入れ、学びへとつなげていくことが大切だと学びました。

◆授業の内容を考えていく際に「どこにもどるか」「どこにつなげるか」、その単元の位置をはっきりさせることで、学びの内容が明確になること、ブレない授業ができることが分かりました。授業中のデザインも、そのブレない一点があるから、価値のあるものにしていけると思いました。また、低学年では「どのように学べばよいか」、学び方を、時に先生がモデルになって、時に子どもたちをモデルに出しながら、共有していくこと、それを毎日、毎時間丁寧に続けていくことが大切なのだと分かりました。

◆授業における課題設定で、子どもにおとしたいことはどういった概念であるか、を具体的に考えていくことが重要である。各学年単位ではなく、次の学年を見越した上での、子どもに理解させていくべきポイントを絞っていくことが大切であると感じた。また、イメージで判断し考えてしまっていることで、問題(教科書など)を解くことができても、発展した問題に直面したときに、論理がついてこないと戸惑いが生じてしまう。アバウトな考えではなく、論理に基づいた思考を育ませるような指導を目指したい。

◆まず、教科書というより、私たちのカリキュラムをもう一度マネジメントする必要があると思った。辺や頂点を教える前に、点と線の関係を教える必要がある。そして、今日自分がより強く感じたのは、図形を教える順番である。今日の図形(凹四角形)を調べる中で正方形や長方形、平行四辺形も台形に入ることを初めて知った。今の「一つ一つの形を増やして教える流れ」から「全体を教えていく中で一つ一つの図形を取り出す流れ」への転換が必要だと思った。

◆体育科の意義を感じた研修であった。三角形がこんな形ということを抽象的に捉えて身体(指)で描く子どもの姿を見てここがスタートだと感じた。それを証明していくのが(具体的に言語化していくのが)、今日の数学の図形の学びであると思う。どこに子どもがつまずいているのかを見極めていくことが大切であると感じた。

◆授業の最初で、算数(今回で言う図形)の世界に入れてあげることで、子どもたちはひたすら考え、思考し続けていたのかなと思いました。授業記録の中で、TとCの関係は成立していたが、CとCの関係があまり見えてこなかったけれども、そこに低学年における学びの難しさがあるように感じました。いつ、CとC(ペア関係)が成立していくのかなと気になりました。

◆本質に即した課題を設定するために、その学年でおさえるべきところを確実に教材研究の段階ではっきりさせ、展開につなげていきたいです。この授業を通して何を大切にして授業を創出していくのかが分かりました。自分の実践につなげていくことはもちろん、学校全体で共有していけるように、一歩ずつ確実に今後も積み上げていきます。