学びのこよみ:感想

【感想No.21】運動特性が、その運動が持っている楽しさであるということを意識するようになりました。スポーツのルールや技能を教えたり練習したりすることはもちろんですが、それよりも特性(楽しさ)が分かる授業を考えるようになりました。ルールや人数、教具の工夫を少しするだけでも、違うことが分かったような気がします。中学校2年生女子でソフトボールをした時には、初めてソフトボールをする生徒がほとんどで、正式なルールや教具にとらわれずにやろうと思いました。3・4年生の10月のこよみ「相手よりも先にベースに着けるかな」を参考にゲームをしました。中学生なので早い段階から、どうすればベースを踏めるのか、そのためにはどんな技能や工夫が必要なのかをチームで話し合う姿がよく見られました。空いているところに打とうすることはもちろん、遠くに飛ばすふりをして手前に落としたり、守備の位置を相談して変えてみたりと、ルールが簡単で分かりやすい分、生徒自身が考えて色んな工夫が見られました。そんな中で、生徒にとって必然性が生まれて、その工夫が運動の特性に繋がることがよく分かりました。部活動ではないし、本来のルールや形にとらわれずに、その種目の楽しさを感じることが大切で、振り返りの中でも、またやりたいという気持ちをたくさん書いてきてくれました。このやる気がまた次のジャンプ課題につながるんだろうなと感じることができました。また、小学生用に作られているこよみでも、少し変えれば十分中学生にも応用できるし、やっている中で、どんどん付け足したい新たなルールや工夫が出てきました。(2019年2月/三重県中学校教員)

 

【感想No.20】1年生の「モノや友だちに合わせて転がろう」に取り組んだ。自分たちで、工夫しながら、手をつく位置や回転する流れ・順などを考え、1つの流れのあるマット運動を発表することができた。(2019年2月/三重県小学校教員)

 

【感想No.19】中学年で器械運動(マット運動)において「Gボールと一緒に転がろう」という課題で実践してみました。児童の思い描いていたマット運動に対するイメージとは、違ったようでした。子どもたちの様子をみていると、「一緒に転がろう」で得た感覚は、それまでの前転の感覚(おそらく:耳の横に手を構えて、小さく回る方法)とは、まったく違ったのだろうと思いました。懐に空間があり、回転の中で転がすとともに転がされる感覚が面白かったと思います。なので、この課題に取り組んで以降は、「大きな前転」「跳び前転」へは、スムーズに流れていきました。(2019年2月/三重県小学校教員)

 

【感想No.18】〈1・2年〉「動きづくり」から「遊びの世界づくり」。体育の授業の前の準備運動としてやった。特に手相撲(しゃがんだ姿勢でやらせてみた)や、地蔵倒しは盛り上がってできた。じゃんけんおんぶもペアで楽しみながらできた。楽しさをより感じられるよう音楽をかけて音楽に合わせながら運動できたので子どもたちは楽しそうだった。(2018年3月/三重県小学校教員)

 

【感想No.17】〈3・4年〉水泳運動(浮いて進む運動)を活用して、け伸びの重要性を考えさせることができたと思う。ストロークの回数が多いほどよく進むと考える児童が多かった。しかし、ストロークの回数を決め、進む距離を伸ばす課題を与えることで、伸びの重要性に気付かせることができた。出来上がった水の流れに身を任せて進む体験を大切にしていきたいと思う。(2018年3月/三重県小学校教員)

 

【感想No.16夏の研修で教えていただいたことを振り返りながら「学びのこよみ」を読ませていただく中で、どの遊びもまずは子どもたちがやってみようと心を動かすことが大事であり、ひとつできたら今度は少し難しいこともちょうせんしてみようとし、体を動かして遊ぶ楽しさを味わっていく過程こそが、子どもたちの体と心を育てていくのだということを再認識することができました。貴重な学びの場をありがとうございました。幼児対象の「学びのこよみ」が出来上がるのを楽しみにしています。(2018年3月/三重県幼稚園教員)

 

【感想No.15】研修の際いただいた「学びのこよみ」は、小学生を対象にしたものであったので、改めて実践をする機会はありませんでしたが、全て読ませていただきました。その中で目にとまったのが、第1・2学年、7・8月の「水遊び」でした。友達とペアになって引く側、引かれる側になって水中を散歩したり、様々な高さ(深さ)のフープをくぐったりするという遊びですが、園では年長児を対象に教師と子どもが一対一で行っています。”先生が手を繋いでくれている”という安心感のもと”体の力を吹いて浮く”といった感覚を知ったり、”少しだけ顔を水に浸けてみよう”と挑戦する気持ちをもったりすることに繋がっています。(2018年3月/三重県幼稚園教員)

 

【感想No.14】「相手より先にベースに着けるかな」という課題は、守備の隙間を狙って打つことや、より早くボールを取り、運ぶことといったベースボール型の楽しさにそった課題でした。また、一歩目の大切さや中継の仕方など、蹴る、打つ、捕る、投げる動きを工夫する必要があり、学び合う必然が生まれる良い課題でした。(2018年3月/三重県小学校教員)

 

【感想No.13】学びのこよみを、家族や友達、職場で見させていただきました!! こども達が、楽しく取り組んでいました♪ 特に水泳運動も、こよみのおかげでさらに、積極性がみられるようになりました!! 本当にありがとうございました。(20179/三重県保育園保育士)

 

【感想No.12】私は、3月に行われた学びの会に参加させていただきました。その時に学校分として「学びのこよみ」をいただいたので、私の職場では、「学びのこよみ」が先生方の机の上に置いてあるのが当たり前の光景となっています。1学期は、配布するだけとなってしまいましたが、夏休み中に校内で実技講習会を行いました。跳び箱運動の実技講習では、「第二空中局面の雄大さ」を味わわせられる課題「ピタッと着地できるかな」を紹介しました。「跳べる子はその課題で味わえるけど、跳べない子は味わえないよね」という意見が出ましたので、「跳べない子でも、跳び箱の上にまたぎ乗った時におしりの位置が遠くなれば、第二空中局面が雄大になったと捉えることができます」というように進めました。このように「学びのこよみ」があることで、体育の学びについて共通の視点を持って先生方と考え合うことができました。また、子どもたちの投能力を高めたいと思い、2学期の体育で何かできないかを考えていました。トレーニングのように反復練習となってはいけないので、ボール運動の中でゲームを通して楽しみながら自然と高められたらいいなと考えました。それを職場の先生に話したら、「それは体つくりだからボール運動でするのはよくないんじゃない」とアドバイスを受けました。今までの私だったら理解できなかったと思います。「学びのこよみ」には、「ボールの投げ方」から「ボールを使った鬼遊び」へと学習の転換ポイントが書いてあるので理解することができました。このように運動の中心的なおもしろさを外さない質の高い体育の学びを考える上でも「学びのこよみ」があることでとても助かっています。(20178/三重県小学校教員)

 

【感想No.11】一学期に5・6年生陸上運動(リレー)の実践を行いました。昨年度もリレーの授業を行いましたが、この実践を行ったことで、一時間の子どもの活動量が格段に増えました。子どもたちが息を上げて、汗を流しながら取り組む姿がたくさん見られました。活動の初めと終わりで大きく変化が見られたのが、走るのが速い子からパスをもらう子の姿です。思い切り走りだしてもペアの子は追いついてくれると感じていたようで、思い切ったスタートダッシュが見られました。子どもたちのワークシートには、「(助走は)ちょっとずつ出るんじゃなくて、思いっきり出たほうが速くなる」といった気づきが見られました。積み上げが足りず、運動会のリレーでは授業の成果を生かし切れませんでしたが、子どもたちの生き生きした姿と、動きの変化は確かに見られました。また来年、今年の反省を生かして取り組みたいと思います。(20178/愛知県小学校教員)

 

【感想No.10】今年の4月に異動し、新しい学校で6年生の担任をしています。教科担任制で、6年生全クラスの体育を持つことになり、学びのこよみに書かれている実践に取り組みました。4月の割り箸を使った距離勘遊びで、男女で手をつなぐことができなかったり、男女ともにグループ化してしまったりしているような、凝り固まっていた関係性をほぐしていくことから始めました。ペアの活動から始め、4人グループ、8人グループとどんどん人数を増やしていくと、今までかかわったことのない子ども同士が自然にかかわることができました。そして、カードに記載されているようにひじ同士で支え合わせることで、簡単には達成されない状況になり、子どもたちも夢中になって力を合わせる姿がありました。距離勘遊びを通して、今までの関係を崩し、新たな関係をつくることができたと感じました。5月のリレーでは、ペアで合計タイムをどれだけ縮められるかという課題で行いました。始めは自分がどれだけ速く走れるかということを意識していた子どもも、テイクオーバーゾーンで、自分のスピードを落とさずにどうやって相手につなぐことができるかという部分に着目して、何度もタイムを測定するようになりました。カードにある吹き出しの部分の「第二走者を追い越す」という視点が子どもたちに分かり易かったようで、第一走者は追い越すことを、第二走者は追い越されないことを目的にして取り組んでいました。すると、第一走者が声をかけて第二走者が走ることや、第二走者が第一走者との距離を考えて、丁度良い距離になったら思いきり走り出すことなどが出てきました。最終的には曲線のコースで同じ課題を行い、タッチの仕方、コースのどこを走るとよりスピードが落ちにくいかということを考える子どもも出てきました。子どもたちが夢中になって活動に取り組み、その上で確実に身体技法を形成していくことができました。7月の水泳では、25mを泳げる子どもが全体の3割ほどで、ストローク数を減らすという課題に全員が取り組めないように思ったので、グループをつくり、グループの合計距離をどれだけ伸ばすことができるかという課題から始めました。最長の距離は25mに設定し、25m泳げる子どもは自然にグループ内の苦手な子どもの距離を伸ばさないといけない状況にしました。25m泳げる子どもが多くなってきた頃合いをみて、カードにあるストローク数を減らす課題を行いました。始めは、ゆっくり大きく腕を回してストローク数を減らそうとしていた子どもも、ストローク時間長くすれば良いというのではなく、一回のストロークでたくさん進むことが大切だと気づいていきました。すると、浮くことと手のかきかたの重要性を考えるようになったため、中学年のカードに戻ってストリームラインを作り直すことにしました。高学年で狙っていることが、中学年で大切にしていることを必要としていることが再認識されました。このように、実践をするほど、よく考えられたカードだと思います。ぜひ、皆さんも実践してみてください。(20177/三重県小学校教員)

 

【感想No.9】職場の机に置いて使っています。中学年の担任をしていますが、低学年、高学年のカレンダーも見て課題を少し変えると中学年でも使うことができるので、とても参考にしています。 私の職場では海で長い時間泳ぐ、楽に泳ぐということを大事にしており、クロールではなく、平泳ぎを中学年に指導しています。カレンダーにあるように、1回のストロークで長く進むためにはけ伸びの姿勢がとても大事になることがわかります。ここでつまずく子が多かったのですが、け伸びで何m行くことが出来るか、何回のストロークで25mまで行くことが出来るか、といった課題にすると体を伸ばして浮く姿が見られるようになりました。 ちょっとした声掛けの違いでも子どもの意欲の違いが見られました。声掛けする時に、吹き出しの言葉もよく使っています。自分自身の意識付けにもなり、重宝しています。(20177/三重県小学校教員)

 

【感想No.8】今年度低学年を担任しています。場やルールが簡潔に示されているので、それによって子どもたちの学びを見とる視点が明確になりました。例えば、5月「走の運動遊び」では今まで相手に勝ったか、だれが速いか、全力で走っているかということに目をむけていました。しかし、リズムよく走りこしたりスピードをコントロールしたりできているかという視点で見ることによって、どんな場に変更したらより走ることを楽しめるか考えて指導できました。実際に何度も場に挑戦しコースに合わせて走る身体技法を自然と身につけていく子どもの姿が見られました。また、本校は学級数が多く、教職員の経験年数も様々です。これまでは、学年で統一した取組みがなかなかできていませんでした。しかし、学びのこよみが机に置いてあるので学年でも自然と教材や指導のことについて話し合いがうまれました。このことによって、学年でうまくいったこと、うまくいかなかったことを共有し、次の指導にいかすことができました。校内研修でも学びのこよみの実践紹介をしました。みなさんに伝えるにあたって、より伝わるように自分自身がカレンダーを見直しました。そして、低・中・高学年の系統性にも着目することができました。実際の研修会でも高学年のつまずきはどうしたらよいのか、という質問がありました。学びのこよみから系統性が見えているため、中学年の課題に戻って考えればよいことを伝えさせてもらいました。そういった点からもこの学びのこよみの縦のつながりがよく考えられていることを実感しました。(20177/三重県小学校教員)

 

【感想No.7】学びのこよみをいただいて、様々な実践を取り組むことができました。まず、中学年のマット運動では、前転もままならない児童が多数いました。そこでGボールを活用し、一緒に転がることを共有の課題としました。すると、自然と転がる動きに気がつくことができました。子どもたちは、体が軽く回転することに驚いた様子で、進んで回転数を増やしてみたり、跳び前転を挑戦してみたりしていました。また、職員間の交流の機会にもなりました。いつでも手に取れて、体育で何を意識すればよいのか自然と話題になりました。校内研修でも、学びのこよみを使って話し合いました。職員の経験と、学びのこよみを織り交ぜてさらに良いものにしていこうとする議論ができました。(20177/三重県小学校教員)

 

【感想No.6】まず、この卓上カレンダーの良さは分かりやすいイラストのページである。イラストには子どもに伝わる具体的な言葉でポイントが示されているので、そのまま授業に活用することができる。例えば、高学年の6月、器械運動では、「水の重さや流をイメージして回転しよう」というタイトルになっている。もちろん、イラストもビジュアル的でわかりやすいが、この「水」というキーワードが単元全体で追及するべき課題となる。体育を専門に研究してこなかった私にとっては目からうろこのキーワードである。また、裏面には授業をするにあたって知っておくべき内容が書かれている。このページがあるから他の運動にも転用できる。私の学年の机上にはこの卓上カレンダーが置かれている。4学級ある学年なので4冊のカレンダーが置かれている。学年会での教材研究ではこのカレンダーを見ながら会話が始まる。そのまま授業するもよし、ポイントを学んで授業をつくるのもよし、私にとっては手放せないカレンダーである。(20177/三重県小学校教員)

 

【感想No.5】「卓上カレンダーという形がいい」「めくったら次の内容が見える」「子ども目線の吹き出しが良い」「体育の話題のきっかけになった」「水泳指導では、泳ぐ距離に注目してばかりだったが、け伸びを意識することで、25m泳げなくても輝くことができる児童がいた」「年間の見通しを持てる」「水泳指導前の校内研修で活用し、職場で共有することができた」(20177/三重県小学校教員)

 

【感想No.4】実際に授業をやってみて、また感想を読んでみて感じることは、学びのこよみの実践を通して、私自身も子どもたちも、「新しい自分に出会う」ことができたのではないかということです。汗をかきながら夢中になって運動する中で、仲間とかかわりながら楽しく運動する中で、どんどん拓けていく新しい世界…。子どもとともに、充実した時間を過ごすことができました。(20177/三重県小学校教員)

 

【感想No.3】サークル会員に配らせて頂き、そこでは、「おもしろい」「わかりやすい」「使えそう」と好印象をみなさん持たれたのだなと分かりました。本校での実践は、同学年(4年)では、「表紙の大きい字で単元の課題がわかりやすい」「とりあえずルールをそのまま使うとやりやすかった。蹴るを打つに変えただけ(ベースボール型)」「評価や声かけのポイントもわかった」とすぐに使える教材という感想をもらいました。また、夏の校内研修でも全体で学ぶ予定です。(20177/石川県小学校教員)

 

【感想No.24月に異動し、今年度6年生の担任をしています。事前に、昨年度の担任から、子どもたちの水泳の様子をきくと、「根性で泳ぎ、溺れているのか泳いでいるのかわからない子がたくさんいる」ということがわかってきました。また、事前に泳力のことを子どもたちにきいてみると、伏し浮きが上手くできない子やけ伸びができない子が非常に多く、25m泳げる子はクラスの1割くらいといったところでした。そこで、浮くという感覚を大切にした泳ぎ方を身につけさせたいと思い、3月にいただいた『学びのこよみ』の水泳の実践に取り組んでみたいと思いました。考え方や行い方を事前に6年団の先生にも説明したところ、OKをいただき、学びのこよみで紹介されている内容で取り組み始めました。今回は、バタ足で勢いよく進むのではなく、浮くことを中心として取り扱っている、中学年のテーマから入ることにしました。「力を抜きましょう」という声かけは使わず、「浮心」と「重心」の位置関係を近づけるために「おへそ見て」「頭をさげてみて」「お腹をひっこめてみて」といった声かけで、子どもたちが浮くことを楽しんでいました。また、バンザイをした状態でも浮くことができる心地良さを知った子どもたちは、次の「4スクロールで何m進めるかな」の課題になっても、バタ足で勢いよく進むのではなく、浮くという感覚を意識して取り組めました。私自身、今まで水泳の授業は、泳力別に3つのグループに分かれて行うことしかできていませんでした。今回は、できる子・できない子のペアを基本とすることで、待つ時間が減り、ききあったり、教えあったりすることで、探求する機会や水の中で体を水に委ねる時間も大幅に増え、とても良い学びをさせていただきました。(20176/三重県小学校教員)

 

【感想No.1】私が赴任した〇〇小学校、とてもいい学校です!「学びのこよみ」の卓上カレンダーは、皆さん、とても好意的で、喜んで受け取ってくれました。また、皆さんに「体ほぐしを一緒にしてもらいたい」と提案したところ、すぐに採用され、今日は始業式ですが、午後に時間をとって教員の皆で体ほぐしができることになりました。下手でも、とにかくやりきって、皆さんに学級で体ほぐしを体育のスタートにしてもらえるよう、楽しみながら頑張ってきます!一昨日は無事に教員研修を行うことができました。私の反省としては、「活動から活動への移り変わりをもっとスムーズにしたい」「流れや雰囲気を切らないようにしたい」「音楽の大きさ、場に合った選曲をもっと適したものにしたい」ということがありましたが、皆さん喜んでくださり、授業でも取り入れてもらえそうです。今回の研修を行うにあたり、学年の仲間が事前に一緒に体験したり、準備を手伝ってくれたり、連携もとれました。「学びのこよみ」をいただいて、それが今回の実践につながって、すごく良かったです。今後も、皆さんに定期的に伝えつつ、自分も学級に応じてアレンジしたものを実践し、振り返りながら、子ども達にかえしていきたいと思います。(20174/愛知県小学校教員)